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本物回帰

この表紙を見て「おっ」と思わず声を上げてしまうのはぼくと同世代?

20110621freeeasy.jpg

なにやら懐かしいイラストが表紙を飾った雑誌「free & easy」.
雑誌名がぼくの人生観そのもので良い響きだけどいままで手にとって見たことも無かった.
ところが縁あって「free & easy」の編集者の方と知り合うことに.
そのとき最新号を頂いたのだけど思わずその方に「懐かしいなぁ,小林泰彦さんだ」.
そしてさらに失礼なことに・・「これ,雑誌タイトルを[MEN'S CLUB]にしたらまんま'70Sですね」.

メンクラ(メンズ・クラブの通称)は70年代前半は東海岸のバリバリのIVYを提唱.
中学生のぼくも多大な影響を受けたことは類にもれず
あのVANのB.D.シャツに綿パンを着こんでいっぱしのIVYリーガ気取りだった.
そこへ75年くらいからアメリカでバックパッキングムーブメントの起こりにのっかり
小林泰彦のイラストと共にヘビーデューティ・IVYというカテゴリを作り出し
ヘビアイなる言葉でワッチキャップ,ラグビージャージ,ダウンベスト,そしてトレッキング・ブーツと
コロラドのボルダーあたりの学生達のライフスタイルとファッションをプッシュし始めたのだ.
小林泰彦さんのイラストには自然への愛と自由な空気があふれていたなぁ.
ぼくもB.D.シャツを脱ぎ捨てヘビアイ野郎となるわけだけど
ある意味これがぼくのルーツとなって今のアウトドア・ライフスタイルがあるのかも.
そうやって考えるとメンクラはぼくのバイブルだったのだ.

GERRY, CAMP7, ROCKY MOUNTAINのコロラド派
SIERRA DESINGS, THE NORTH FACEの西海岸派
いろいろあったけどダウンがメインのこの頃は
パタゴニアはまだまだマイノリティだった.

さて「free & easy」を見開くとトップに小林泰彦の特集.
フムフム.紙面に「メンクラ」「ヘビアイ」の言葉が踊る.
そして今回の特集の本物を本物の男達が語る.
うーんやはり本物を長く使うこれが「free & easy」な生き方に繋がるのだろうか.
ありゃりゃ.スポーツトレインの油井昌由樹さんまで登場だ.
油井さんなんかこの人そのものが超本物だからなぁ.
いくら道具が本物でもそれを使いこなしその道具の持っているパフォーマンスを100%引き出せないと
それはただのコレクションとなってしまって道具とはならないということだな.
道具を本物にするのも人次第.つまり本当に必要な本物とは人間なのである.

今回ぼくはちょっと「原点回帰」させてもらったのだった.


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ここに地終わり海始まる

20110226地終わり海始まる

この魅力的なフレーズは男女を越えて人をひきつける.

「Onde a terra acaba e o mar comeca(ここに地終わり海始まる)」
この、ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩「ウズ・ルジアダス」第3詩20節の一節は
大航海時代に詠まれたこの一説は遠くユーラシア大陸の西の果てロカ岬の石碑に刻まれている.
かつて沢木耕太郎が目指した地の果て・・・である.

ロカ岬から間違って投函された1通の絵葉書.
そこには「ここに地終わり海始まる」と書かれていた.
この絵葉書がトリガーとなって再生していく主人公を中心に生を問いかけながらストーリーが展開していく.
そのストーリーにからまって著者の宮本輝の珠玉の意味深いことばが点在する.
その言葉を一つ一つかみしめながら読み進めていくのがいい.

タイトルに無限のロマンを感じてしまうのはぼくだけだろうか.
大航海時代の人々がロカ岬に立って来た路を振り返り
「ここで自分達が理解し築き上げた世界は終わってしまう」
そしてこれから進もうとしている未知の大海原を見て
「大きな困難があろうがこの先には希望と夢がある」
そんな思いがこの素敵な言葉に内包されている.

人はいまの世界に安住することが一番楽.
それでも今は誰もわからないこの先へ進まなくてはならない.
そしてそこには何か違うものがきっとあるに違いない.

なにも無理をせずただ希望を持って常に前を向いて歩いていけばいいということかな.

今、日本は新たな未来へ一歩足を踏み出せ.



楽しい終末

もうひとつの楽しい週末終末なのだ.

20101027楽しい終末

地上の楽園で読む終末論はどんなものか..
そう思い大好きな池澤夏樹が考える終末論「楽しい終末」をバッグに忍ばせてきた.

著者はこの中で恐竜の終末は人類の終末の教訓になるのか.
核による終末や、環境破壊による終末などをとても冷静な目で検証する.
その結果,この世界は今希望が不足している時代だと感じるようになり
最後に「絶望ではない,待つしかないじゃないか.その,待つという姿勢において生きるということがあるんじゃないか」と考える.

著者の「明るい未来はそう簡単には見つからない」というメッセージ・・・
もともとこの著者の文章,社会との関わり方が好きなぼくが共鳴するのは仕方のないことなのだ.

著者はこの本を書き上げた後,長い旅にでる.
終末論を書いてしまった彼が自縄自縛の状態になってしまったのは当然の成り行き.
そこから抜けだすには旅が必要だったのだ.

そうしてその長い旅から生まれたのが希望を描いた二つの小説.
この島を舞台にした「花を運ぶ妹」とネパールを舞台にしたもうひとつの小説「すばらしい新世界」だった.
なるほどこの島に来れば終末論も冷静にうけとめることが出来るしそれを希望へと変えることが出来るのだ.

こういった終末論を都会で読んでいると
あまりにも目の前に終末的な現実が広がっていて
もう取り返すことが出来ない絶望感がぼくを支配し
「もう,後はすべてが終わるのを待つだけ」となってしまいそうだけど.
バランスが全てと教えてくれるこの島でなら
「絶望的な悪いことだって地球の長い歴史の中ではいくらだってあるさ」
「でも,それと同じくらい希望に満ち溢れた日々があることも間違いないし必ず来るよ」
と,いつか終末が訪れるかもしれないにしても希望を持って先に進むことが出来そうだ.

ぼくも人間に生まれてきてしまった以上全てを受け入れるしかない.

tag : バリ 池澤夏樹

火を熾す

20100622火を熾す

気鋭の翻訳家,柴田元幸が纏めたジャック・ロンドン(1876~1916)の短編集

十代前半からすでに働き,ゴールドラッシュに沸くカナダ・北極圏へ金鉱探しの旅に出る.
そのときの越冬の経験が後に高い評価を得る「野生の叫び」や極北の自然を舞台にした小説の背景となっていく.
「白い牙」「ジャック・ロンドン 放浪記」など多作で知られる.
1916年40歳で他界するまで2000以上の短編を残している.
ー裏表紙の著者紹介より抜粋ー

この本にまとめまれられた短編はどれも1人の人間の肉体というものは
人間の皮を被った獣であるという出発点に立っているように思える.
彼は著書の中でこう言っているように僕は感じてしまう.
「すべてを出し尽くしたとき人は獣に帰るのだ.
そしてあっけなく死を迎えてしまうときもそれさえ忘れてしまうほどの心地いい場所に到達するのだ」
そして「生」に対する執着,「死」に対する諦め,
それらのせめぎ合いが凄まじい中に淡々と描き出されていてぼくにとっては好ましい限り.
とにかく柴田元幸の訳がいい.
温度を感じさせない文章が読む者を引きずり込んで
気が付けば夢中になっている自分に気付くのだ.

表題の「火を熾す」はそんな著者の思いがストレートに出ている作品なのかもしれない.
男は1人一匹の犬を連れて彼の地北米極地の冬の雪原を踏破しようとする.
しかし零下50度の荒野は男に襲い掛かり「生」「死」の狭間へ.
男は生きるために焚き火をしようとする.
だがすでに手足はいうことをきかず・・
そんな男を連れの犬はただ眺めているだけだ.
やがて男は「死」を受け入れ眠りにつくのだった・・・

ジャック・ロンドンの小説はキャンプでフィールドに持ち出すのに最適の本だな.
自然の音だけしか聞こえない静寂の中ページを捲るのが最高に合うのだ.

なにしろフィールドにアウトドア本を持ち出すことは
サクセス本,ビジネス本,ハウツー本を人生の指針にすることと同じくらい馬鹿らしい.

随分お世話になったなぁ

20100526スイングジャーナル

スイングジャーナル(SJ)休刊.
6月19日発売の7月号で約63年の歴史に幕を閉じる.

SJを購読しなくなって何年経つだろうか.
僕がSJを毎月のように購入しボロボロになるまで読んでいたのは1978から82年くらいまでだから丁度大学の頃だ.
そういえば中学時代はミュージックライフを購読していた.
思えば随分世話になったものだ.
今思えば恥かしいが当時JAZZに嵌りかけていた僕は
JAZZに関する知識を得よう血道をあげていたものだ.
スタンダードの曲名とメロディの同期
星の数ほどいるミュージシャンとその相関図
JAZZの歴史とスタイルの移り変わり
学ぶべきことは山ほどあった.
SJが提供するJAZZ文化にどっぷり浸かっていたものだ.
ところがJAZZオタクになる前に志は挫折.
やがて興味はサウンドだけになって
古いJAZZだけをなぞっている同世代にも違和感を持つようになる.
SJの必要性もなくなり立ち読みさえすることが無くなっていった.
82年ということは丁度マイルスが復活した時期と重なるなぁ.

僕にとってJAZZとはヒップで最先端な音楽.
振り返ってみると発祥から常にその時代の最先端であった.
しかもアメリカが生んだ唯一の文化とまで言われるほど昇華し消耗品でない芸術となる.
そして今も時代の先を行く音楽がJAZZと僕は感じている.
POPSやROCKはJAZZが3~5年前にやっていたことの焼き直しでしかない.

そんなJAZZをひとつの狭い枠の中に閉じ込め懐古趣味的なものにしてしまったSJの罪は大きい
確かに50~70年初頭にかけてはSJもヒップな雑誌だった.
過去の栄光にしがみつき懐メロ雑誌となってしまっては
自然淘汰されてしまうということか.

功罪はあるけど僕が青春をともにした雑誌がなくなるのはやはり寂しい.
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リラックスして生きる.
ボヘミアンはそう考えます.

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